7月7日「顔のない王子さま」発売☆

7月 7th, 2011

ついに、本日「顔のない王子さま」が発売になります☆
(※書店に置かれるのは7月末からとのこと。お取り寄せはできるそうです。
お手数をおかけして恐縮です)

ドキドキドキ…。

オリジナル小説はデビューの
「恋するマドリ~もうひとつの物語たち~」
以来なのでなんか緊張します。

表紙はこんな感じでございます。

パンダもとっても似合います。

(※パンダはついてきません。ご了承くださいませ)

この素敵なイラストは花藻群三さんの作品で、
澁澤龍彦さんや荒俣宏さんが絶賛した詩人で、
絵も少し描かれていた方とのことです。

そんな方のイラストを提供していただいて…。
出版社ビーナイスの社長の杉田さま、
本当にありがとうございます。

さて、せっかくですのでネタバレにならない程度に
この小説について少々…。

さかのぼること数年前。
この小説は、もともとシナリオとして書いたものでした。
当時お気に入りのシナリオで、
あるプロデューサーに読んでいただいたら
その方も気に入ってくださいました。

しかし、「このシナリオで営業をかけることもできるけど、いまだとピンク映画の予算しか集まらない。できればピンクにしたくない」と言われました。
多少性描写などがあったので、
そこの描き方や分量によってはそっちにできなくもないのかと。

ピンク映画はピンク映画で素晴らしい文化だとは思いますが、
この作品はあえていうなら夢を追う若者の青春ものなので、
ピンクにしてしまうのは私も方向性が違うと感じました。

「たとえばまずは小説にして、
それを元に営業をかけるとか…」と言われ、
小説に書き直しました。

しかし当時はシナリオをただ小説に直しただけだったので、
なんだかそっけないものになってしまっていましたが…。

それから数転して、
ビーナイスの杉田社長に読んでいただき、
とても気に入っていただき、
WEB連載していただいていました。

そしてある日突然、書籍化するというありがたいお言葉をいただきました。
書籍化するなら書き直したい!
と思ったのですが、
発売日が先に決まり、
印刷や流通のことを考えると直す時間はわずか…。

その限られた時間で加筆させていただいたのですが、
やはり思い入れの強い作品だったので、
どれだけ時間があっても足りないんですよね。

書いたころから数年経っていますし、
私も少なからず変わりましたし。

でも、加筆して小説としての面白みは増したと思います。
蛇足な部分もございますが、
若さゆえのくだらないことを考えてしまう感とかも盛り込みたくて(笑)

さてさて、
この作品の舞台は映画制作の専門学校。
人物は主に映画制作を夢見る若者です。

書き始めた頃、
私の中にはオー・ヘンリーの「賢者の贈り物」がありました。
男は女に櫛を買うために大切な懐中時計を売り、
女は男に懐中時計のチェーンを買うために大切な髪を売った…
という有名なあれです。

それがいまどきの若者だとこうなるのではないかと。

愛、夢、金…
何かを得るには何かを失わなければならないのでしょうか。

おっと、ネタバレになってしまいそうだ(笑)

続きは小説で☆

作品中にでてくる「星の王子さま」は私の大好きな本です。
子供のころは絵を見たことあったけど内容を知らず、
大人になってから初めて読みました。

そしてあまりに純粋で切なくて涙しました。
王子の一途さ、薔薇の健気さに。

箱根の「星の王子さまミュージアム」にも2回行きました(笑)
この作品を知っていると、プラスαで楽しんでいただけるかもしれません。

最後になりましたが、
今回出版してくださったビーナイスの杉田さま、
ありがとうございます。

そしてこの作品を書くきかっけをくださったテクノユニットm2deのM2さん、
そしてそしてこの作品に対してアドバイスや感想をくれたカンキャク会のみなさま、
ありがとうございます。

そしてこれから読もうとしてくださっているみなさま、
ありがとうごいざいます☆

よろしくお願いいたします♪


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