橋本愛さん主演の映画「リトルフォレスト 冬/春」の試写に行かせていただきました。
愛さん演じる主人公いち子は東北の小森という小さな集落で畑を耕し自給自足で生きている女性。
ストーリーは野菜の育て方とその野菜を使った料理の紹介で進んでいきます。
わたくしごとですが、最近『すぐに役に立つ知識はすぐに役に立たなくなる』ということを学びました。
この作品を観て、『簡単に手に入れて食べられるものは、なんの栄養にもならずにすぐに体から出て行くのではないか』ということを感じました。
ファーストフードなどは気軽に安価で食べることができます。
オーダーしたらすぐにでてくるし、片手で携帯をいじりながらペロリと食べ終えてしまいます。
味が濃くて美味しさを感じるし、満腹にもなるのでその場では満足します。
だけど、何も残りません。
口に入れたものはそのまま体を通って排泄されていくだけ。
食べたことでいいものが何も残らない。体にも、心にも。
だけど自分の体で畑を耕し、種を植え育てた野菜たちは違うでしょう。
それをまた丁寧に料理するわけです。
その土地に受け継がれている伝統的な食べ方や、その家に受け継がれている特別なレシピで。
育てているときから体にしみつき、そして食べて体に含まれれば栄養になる。
土地のありがたみや家族のありがたさも一緒に食べる。
このような食生活はある意味理想的だと言えるかもしれません。
しかし、口で言えるような簡単なものではないと思います。
自然の厳しさがあるし、都会のような便利さはないのですから。
都会の生活と田舎の生活、どちらがよくてどちらかが悪いとかではなくて
大切なのは、『自分で選択すること』だと思います。
そんないち子の物語。
実は私、『夏/秋』編を観ていません。
そんな私でもじゅうぶんに楽しめました。
「寒さも調味料のひとつ」だなんて、都会に暮らしていたらでてこない台詞です。グッときたなぁ。
田園風景、美しいです。
特に冬は最高ですね。
冬の光でただでさえ綺麗なのに、雪が反射してキラキラキラ……。
役者さんもよかったですね。
橋本愛さんの親友役には松岡茉優さん。大好きです、彼女。
実力派の二人だからこそ、普通ならもたなくなってしまいそうな二人だけのただ食べているだけの食事シーンも全然もちます! むしろいい!
音楽もよかったです♪
主題歌も、『冬』が特に素敵でした。こんな曲も作るんだ!とビックリ。
そして編集ですね!
今回は編集の瀧田くんに招待していただきました。
時間や時代が行ったり来たりする作品なのですが、瀧田くんがオシャンティーなニクい編集をしております☆
全体的に人物の感情に寄り添った丁寧な優しい編集だと思いました。
この作品を観ると、瀧田くんが1.5倍いい男に見えます(笑)
すごいな〜どんどんすごい編集マンになってってるな〜。
瀧田くん、素敵な作品をありがとうございました。
そんな『リトルフォレスト 冬/春』は2月14日から公開。
のどかでもあり厳しくもある自然、その自然の恵みで作られた美味しそうな料理たち、その土地で暮らす温かい人々の姿を是非スクリーンで。
http://littleforest-movie.jp/ws/
あ、これだけは言わせてください。
猫が可愛かったです。めちゃくちゃ可愛かったです!!
noted in momoconokogoto