28日21時からBSジャパンにて、ドラマ「佐藤家の朝食、鈴木家の夕食」オンエア

1月 28th, 2013

いよいよです!
引き続き、お知らせさせていただきます

1月28日21時からBSジャパンにてオンエア
「佐藤家の朝食、鈴木家の夕食」オリジナル脚本書かせていただきました。
http://www.bs-j.co.jp/official/sato_suzuki/#smpleContents0004_ND

<キャスト>
佐藤拓海役 山崎賢人
鈴木そら役 小林涼子
佐藤晴子役 ちはる
平田彩役 つみきみほ
佐藤圭一役 三浦誠己
鈴木裕之役 池田政典
鈴木省吾役 藤井宏之

<監督>
月川翔(監督作『グッドカミング~トオルとネコ、たまに猫~ 』他)

いっけん難しそうに思えるかもしれませんが、
二つの家族のホームドラマです(*゚▽゚*)

さて、今回はせっかくなので、
この作品を書くにあたっての経緯など…。

これはオリジナル脚本でして、
しかも「こういうの書いて」と依頼を受けて書かせていただいたのではなく、
個人的にこういう作品が書きたいな〜と思い、
お仕事と関係なく、数年前から個人でこっそり書き温めていたものでした。
日の目を見る日が来て本当によかった…。

チャンスをくださった監督、
そして私の書いたただの紙切れを映像作品として育ててくださった
キャスト、スタッフ、関係者のみなさま、
本当にありがとうございます。

この作品を書こうと思ったきっかけはいろいろあるのですが…。
そうですねえ、私もお年頃になり、
子供を生むという選択肢について考える機会が増えたからでしょうか。
「子供を生みたい」 という希望と、「子供を生むことができる」と行為や結果が、
うまく一致しないことが現実社会において多いのではないかと。

子供が欲しいけれど生むことが難しいカップルには様々なパターンがあると思います。
不妊であったり、経済的な事情であったり、体質であったり、家庭の事情であったり、宗教の事情であったり。

その際に思ったのが、
同性愛に対して欧米などに比べてまだ比較的閉鎖的な日本の社会で、
同性愛のカップルが家庭を持ちたい、子供が欲しいと思ったときに、
どのような選択肢があるのだろうか、ということでした。

そしてそこには、「血縁」と「戸籍」という繋がりが発生すると思いました。
しかし、それらの形には見えない「愛」というものも確かに存在すると思うのです。

そして書き進めるにあたって、さまざまな形の出産、妊娠について勉強しました。
そこで、出産の医療技術が進んだ現在、
さまざまな出産の選択ができることを知りました。
不妊治療、体外受精、AID、代理出産…。

それまで意識していたのは、子供が欲しいけれどできない、という、
「親」の苦悩や葛藤でした。
しかし、調べていくうちに気づいたのは、
考えるべきは「生まれてくる子供のアイデンティティ」なのではないか、
ということでした。

妊娠、出産の医療技術は日々進歩しています。
親はそれを「選択」することができます。
しかし生まれてくる子供は「選択」することができません。
中にはどんな選択であれ、生んでくれたこと、生まれてきたことに感謝している、という子供もたくさんいました。
しかし、中には自分の生まれた方法に対して、今の自分の存在に対して苦悩している子供もいました。

そのような人々もいる、ということに気づいてもらいたい。
「選択」ができる大人が考えるべきは、
自分の意志で選択ができずに「生まれてくる子供」がたちが、
自分の出生に対してどのように感じ、どのように生きていくか、ということなのではないかと。

長くなってしまいましたが、 作品自体は難しくなく、
二つの家族、その子供たちの物語です。
観ていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。


noted in momoconoshigoto    

 

コメント記入欄